なんでもQ&A
 
Q. よくテレビで「緑茶」を飲むと体にいいと放送されてますが 「緑茶」って日本茶ならなんでもいいのですか?いわゆる緑の葉っぱのお茶の事ですか? 茶色いのはダメ。もちろん麦茶もダメですか?
A.よくテレビで言われる「緑茶」とは体に良いとされる成分「カテキン」 「カフェイン」「アミノ酸(テアニン)」などが含まれる不発酵茶、 つまり緑色に出る緑茶のことです。 ウーロン茶の成分にも「カテキン」「カフェイン」「アミノ酸」が同じく 含まれますが、リラックス効果のあるアミノ酸に含まれる「テアニン」だけが 日本茶独特の成分なんですよ。 玉露などにも多く含まれる「テアニン」を普通煎茶で多く抽出するには 低い温度(50度位)でじっくりと抽出させます。
Q. 新茶っていつまでのものを新茶と言うのですか?
A. 立春から数えて88日が八十八夜といいましてその時期だいたい5月2日ころ に摘まれたお茶を新茶(1番茶)と呼びます。そして葉を摘まれた茶畑は更に 40日ほどすると再び芽が出てきます。 これを摘んだものが2番茶(お番茶)と呼びます。その後も3番茶4番茶と摘 む茶畑と2番茶で終わりにする茶畑とさまざまなのですが、基本的に八十八夜 に一番最初に摘まれたお茶は冬になっても『新茶』ということになります。

つまり、お茶は一年周期で生まれ変わり私たちは常に『新茶』を飲んでいる ことになりますが店頭にて『新茶ですよ!』と宣伝して販売するのはだいた い新茶がよく売れる時期4月〜6月くらいまでとなります。

今現在ではお茶の保存も昔とは比べものにならないほど技術が進んでまして 生葉を冷凍にして保存したりと一年が経過しても殆どお茶の鮮度がかわらな くなってきています。 ちなみに来年の5月2日に新茶が出てくると今まで(一年前)のお茶を お茶屋さんでは「ヒネ」又は「コチャ」と呼びます
Q. 最近、中国緑茶が次々と発売されてます。 中国緑茶「凛」のCMで「ここは緑茶の本場です」と言っていますが、 緑茶の本場は日本ではないのでしょうか。 ずっと緑茶は日本のモノと思っていたのですが… 中国緑茶と日本の緑茶との違いは何ですか?
A. 中国緑茶と日本茶の違いは製造方法にあります。
日本茶はお茶の発酵を止めるために「蒸す」という工程を行いますが 中国緑茶の場合は「釜で炒る」という工程になります。
また、中国緑茶には「テルペン」という香り成分が含まれ 日本茶よりも香りが強く、中国緑茶の方が葉の形状も大きくなります。
お茶は色々な言い伝えがありますが もっとも一般的に言われているのが中国雲南省・貴州省・四川省の 山岳部が原産地という説が定説となっていますのでお茶の本場は中国 ということになります。
Q. 私の友達、朝も昼もお茶の葉を変えないんです。 それって、変ですよね。 私が、変えすぎなのかしら? 誰か教えてほしい〜!
A. 朝に淹れた急須の中のお茶の葉をそのまま夜に使用するということですよね!
朝に何煎目まで淹れるかにもよりますが、 「宵越しの茶は飲むな」と昔からことわざにもあるとおり、 一夜おいたお茶は毒だから飲まないようにということわざがあります。
あまり時間をおいたお茶は香りもなく渋味もでてくるので のんでも美味しくはないです。
通常は一回に2〜3煎目まででお茶の葉を変えますが 実験結果報告にもありますが、お茶の体によい成分アミノ酸・カテキン カフェインのほとんどは1煎目で抽出されますので多くても2煎目までで お茶の葉を取り替えた方が体にもよいことが分かります。
Q.私はお茶の淹れ方うまくありません。どのようにしたら美味しく淹れられますか?
A.お茶を美味しく淹れるには良いお水を使いましょう。ミネラルウォオーターを使えば良いのですが経済的ではないので水道の水を沸かす際に暫くお湯を煮立たせてカルキ臭を飛ばすか、大きな鍋などに水を汲んでおき一晩置いておくのがよいでしょう。水道の蛇口に付ける浄水器は店長も使っていますがあまり?ですね。あとはお茶を淹れる際にポットなどから直接急須にお湯を入れるのではなく湯冷まししてから急須に入れるように心がけましょう。
ポットのお湯で90度→湯冷ましで80度→急須で70度と約10度づつ湯温が下がります。
Q.お茶を淹れるとき、いつも急須が詰まってしまいます。どうしたらよいのでしょうか?
A.急須にも色々な大きさがありそれによって一度に淹れられるお茶の量が違いますが使っている急須の範囲以上にお茶の葉や湯量を多く入れると詰まりやすくなります。一度に沢山入れるのではなく何回かに分けてお茶を淹れるか、一回り大きな急須を使いましょう。また「深むし茶」などでも詰まりやすくなりますのでその場合は網の張ってある急須を使います。それでも詰まりやすいときは更にカップ型の網を入れ二重にすると良いでしょう。
Q.煎茶を買うと粉っぽいのですがこれは粉茶が混ざっているのでしょうか?
A.それは「深むし茶」と言ってお茶本来の甘みを出すために製造過程で強い蒸気で蒸しているためにお茶の葉の形が崩れて粉っぽくなってしまうのです。粉の部分はお茶の葉の良いところ(やわらかいとこ)ですので湯飲みの底にたまった粉も一緒に飲むとお茶の成分もより効果的に摂取することができます。
Q.最近おいしいお茶がありません。近くにお茶屋さんは無いしスーパーで購入するしかないのですが、種類も少ないし、困っています。100g 800円だと、美味しいお茶が買えないのでしょうか?
A.専門店で100g 800円だとかなり飲めるお茶だと思いますが、スーパーだと少し状況が変わってきます。お茶は値段ではないのでお手頃価格で自分がおいしいと思うものを探すのが一番いいと思います。いろいろなインターネットのお茶屋さんのお試し品を購入してみるのもいいと思います。当店もお試し品があります。
Q.日本茶は、農薬を大量に使うと聞きましたがその点は大丈夫な んですか。絶対使わないなんてことはないと思いますが・・・。どれ くらい使われるものなのか知りたいデス。
A.農薬に関しましてはまず食品衛生法に基づく食品残留農薬基準を越 えないように設定され、使用方法、使用期間、使用回数が定められ ています。ですが農林水産省や地方公共団体ではこれらの規定を指 導するまでとなり、あとは各生産者自信の管理となります。ですが ここ五十年間のあいだに1ヘクタールあたりの農薬の施用量は100 〜1000分の1位の量になってきてると言われています。 掛川で生産される当店のお茶も施肥基準が改正され窒素肥料の減少 や根本的に肥料の吸収効率を高める土壌の見直しもされています。
Q.抹茶って普通のお茶と何が違うんですか?
A.抹茶はアイスやお酒、料理など色々と使用されていますがでは抹茶 と普通の煎茶は何が違うのか?高級茶で知られる玉露(ぎょくろ) は葉を摘む20日くらい前に茶園に覆い(日光を遮ります)をしま すが抹茶の原料となる碾茶(てん茶)は更に5日ほど長く覆いをし ます。摘んだ後蒸し、冷却拡散され乾燥させます。煎茶は「葉を 揉む」工程がありますが抹茶の原料になる碾茶は「葉を揉む」工程 がありませんので葉は薄く平べったくぱさぱさしています。 そのあと、石臼で挽き雑物を除去したものが抹茶となります。